今週の「Athlete News」は、マウンテンバイク・クロスカントリーの第一人者 山本幸平選手をお迎えしました。
山本選手は、2016年のMTBクロスカントリー全日本チャンピオン、アジア選手権は8連覇中、そして、リオ・オリンピックでは自己最高の21位と、世界を舞台に活躍されています。
今シーズンからフランスの強豪MTBチーム「BH SRサンツアーKMC」に移籍されました。
そんな山本選手に日本を旅立つ前、羽田空港でお話を伺いました。
──今シーズンからフランスの強豪MTBチーム「BH SRサンツアーKMC」に移籍されましたが、移籍を決めたのはどんな思いからですか?
チームランキング1位になるだけあって、バイクとかマテリアル関係がいいというのが1番ですね。
入ってみないと分からないけど、1位になるだけの何かがあるかなと思ったんですよね、マネージメント、チームの雰囲気作り、監督の指導方法、世界一になるだけの何かがあるというので移籍する形になりました。
──チームで、山本選手が求められていることは何ですか?
チームの中では、32歳は一番ベテランの選手になってしまったんですね。少しでもチームの雰囲気作りの手助けになれたらいいのかなっていうのと、アジア人は僕だけなので、アジアのマウンテンバイクを引っ張るというか……”アジア人でもやれるんだ”というのを、世界に見せるためというので頑張っていますね。
──日本のマウンテンバイク熱は、フランス、ヨーロッパに比べると……というところはあるんでしょうか?
そうですね。まだまだ、マウンテンバイクっていう競技自体が知られていないのを感じるので、そこを広めたいというのが僕の中での一つの夢ですね。
──クロスカントリーに必要な技術は何ですか?
レース自体が1時間半ちょっとしかないので、すごく強度が高い種目になるんですね。
平均心拍数もかなり高くて、175くらいなんです。持久力とパワーが必要で、そこをしっかりと整えるのが重要なのかなと思っています。
──マウンテンバイクは、チームのスタッフのサポートも不可欠だと伺いました、具体的にはどういうサポートを受けているのですか?
レースの前に限っては自転車のメンテナンス。あとは、身体のメンテナンスもするということでマッサージ、痛みがあれば整えてもらって、レースにベストに持っていけるように作ってもらいます。
レースの時は、フィードゾーンという飲み物、食べ物をスタッフが渡してくれるんです。
それも息が合ってないと、手と手が触れ合った時にボトルが落ちちゃったら飲み物が取れなくってしまうんです。
スピードも速いのでアイコンタクトというか、タイミング合わないと……というところで、そういうところも重要になってきます。
リオ・オリンピックでは2回パンクしたんですけど、フィードゾーンまで行けばメカニックが変えてくれるんですね。
それも、いち早く変えてくれるかどうかで、順位が大きく変わってしまうので。
スタッフと選手との結びあいが重要ですね。
──山本選手の個人的な今年の目標を教えてください
世界選手権という、年に一度世界一を決めるレースがあるので8位以内入賞が目標です。
──チームとしての目標も教えてください
去年も1位だったので、世界ランキング1位になれるように、ポイントをいっぱい稼いでやっていきたいと思います。
──日本ではマウンテンバイクのレースを実際に見ることができる機会は少ないと思いますが、山本選手が思う魅力を教えて下さい
大自然の中で選手たちが、100人規模で同時スタートして、山道を駆け上ったり降りたり、すごく迫力があるので生で見てもらいたいなというのがあります。
──リオ・オリンピックでは自己最高の21位でした。3年後には東京オリンピックがあります。東京大会への思いも教えて下さい
日本でオリンピックがあるということで、リオ・オリンピック終わった瞬間に、閉会式で東京オリンピックのセレモニーがあったんですけど。それを見て、”また東京を目指したい!”と心の底から思ったんですね。
その思いをこの3年間ぶつけて、35歳で迎えるので、競技人生的にも最後になるのではないかと予想できるので。
一日一日やれることをやって、東京オリンピックに選ばれたら自分の最大限の力を出して、メダルを獲って終えられたら嬉しいです。
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