今週の「Athlete News」は、ボクシングの元3階級王者の長谷川穂積さんをお迎えしました。
──世界戦の前に、村田諒太選手にはこの番組にお越しいただいたんですけど
WBA世界ミドル級王者決定戦で、アッサン・エンダム選手に1-2の判定負けになりましたよね
長谷川さんはどう思われましたか?
コメントさせていただいたんですけど、勝負には勝ったけど、ただWBAの特別採点に負けたっていう、それが一番しっくりくる
──これまでも、WBAの試合ではそういうことがあったんですか?
WBAはあるんですよね。現役時代は言えないんですけど、もうやめてるのではっきり言えるんですけど、WBAは採点がおかしいっていうところは、今までも沢山あります。逆のパターンもありまして、日本の選手が明らかに負けてるのに勝ってるっていうパターンもあったので。
村田選手、僕はよく知っているんですけど、金メダルとって世界チャンピオンになる。道としたら綺麗ですけど、嬉しさとしたら、ここで一回遠回りしてる方が後にいいんじゃないかと思ったので。
結果的には、もう一回チャンピオンになれた時は、倍嬉しいと思うので、そういう意味では良かったんじゃないかと思うようにしてほしいですね。
──村田選手も、今回の敗戦で学ぶことも多かったとコメントされていましたよね
この負けを村田選手が経験に変えて、もう一度世界チャンピオンになったときに、”あの負けがあって良かったな”と言えるようなボクシング人生にしてほしいですね。
──村田選手の次の試合は、WBAの再試合をするのか、別の団体からオファーが届いているという話も聞きますが
日本でもう一回やるとなると大規模な興行になっちゃうので、海外で出来るチャンピオンに挑戦するっていう可能性はありますね。村田選手の階級っていうのはすごく強いチャンピオンがいて、こないだのアッサンっていうのは、正直言うと世界的な評価も高くなくて、この階級にはゴロフキンという、18連続KO防衛した化け物みたいなチャンピオンがいて。
もう一人、カネロっていう選手もいて、この2人がずば抜けているので。アッサン選手がこの2人と戦ったら、前半で倒されるだろうなというくらい、レベルが高いところにいる選手なので。
村田も、”最終目標はゴロフキンかカネロと戦うこと”と言ってたので、そこにいくために、一つどこかの団体のチャンピオンになってほしいなと思いますね。
──毎回ゲストの方にお気に入りの1曲を伺っています。長谷川穂積さんにとって忘れられない曲、心の支えになっている曲がありましたら教えてください
Enyaで「Once You Had Gold」です。僕の入場曲だったんですけど。
──きっかけはあったりするんですか?
アップテンポな曲で入場する方が多くて、リングの上で相手もノっちゃうんですよ(笑)。
”逆に相手も乗らない曲は何か?”と考えて。
──相手の心理を考えてのチョイスなんですか?
そうですね。でも、静かな闘志が湧いてくる曲なんですけど。
この曲を聴くと、今でも”戦わないとあかん”っていう気になるんですよ(笑)。
──普段はあまり聴きたくないですか?
普段まったく聴かなかったですね。なんか、ドキドキするんですよ(笑)。
最後の方は、この曲は僕の曲というイメージがついてて、入場の時にこの曲で泣く人がいっぱいいました。
──数々の伝説を作った曲なわけですからね。
一回、中島みゆきさんの「地上の星」っていう曲、トレーナーが俺好きやから使ってくれって言われて使ったんですけど。
明るい会場で、小さい会場だったので、めっちゃスベったことがあるんですよ(笑)。
──スベったとかあるんですか?
友達が「なんでこの曲やねーん」みたいな感じでツッコミながら入ってくる(笑)、いい曲なんですけど、会場によっては難しいですね(笑)。
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