今週の「Athlete News」は、リオ・パラリンピックの競泳50メートル自由形で、銅メダルに輝いた山田拓朗選手にお話を伺いました。
山田選手は、左先天性前腕亡失により生まれつき左腕の肘から先がありません。
初めてパラリンピックに出場されたのが13歳の時、アテネ大会でした。これは日本史上最年少出場記録です。
リオデジャネイロは4度目、12年目のパラリンピックで初のメダル、メダルの重さについて伺いました。
初めてメダルを獲得することはできましたけど、大会が始まる前に立てた目標は達成できなかったので、嬉しくなかったわけではないですけど、自分が想像してたよりは喜びは少なかったですね。次に向けて頑張りたいと思います。
メダルを獲るまで時間がかかったので、その分の喜びはありましたし、メダル自体も大きくて重いものなので。
僕自身というよりも、まわりで応援してくださった方が喜んでいただけたのが、僕としては良かったですね。
──東京パラリンピックまで3年、東京パラリンピックについてどんなイメージを持っているのでしょうか?
”意外と短いな”とは感じてますけど、だからといって特別何かを変えるということはなく、少しずつ進めればいいかなという感じで捉えていますね。本当に集中するのは1年切って、半年からさらにギアをあげていく感覚ですかね。
今までのパラリンピックは、海外に行って試合をするというイメージしかなかったので、自分達の国でパラリンピックがあるというのは、まだ具体的なイメージはできてないんですけど。
それでも、今まで以上に近くで応援をしていただける機会になると思いますし、パラリンピックに関しては、まだ観たことがないという人が沢山いる中で、パラスポーツに触れて頂く機会にもなるかなと思うので。
自分自身としてもそこで一番いい成績を残したいなと思っていますので。目標としては、ずっとイメージしていたパラリンピックの金メダルという目標を達成したいと思います。
──9月30日からは、障害者による競泳の世界選手権があります。会場はメキシコ市の標高2250メートルの高地。対策と目標について伺いました
高地での試合は初めての経験なので、どういう感覚になるのか分からないですけど。
酸素が薄いので当然きつくなってきたり、体が動きにくかったりっていうのがあるのかなと思うので。
なるべく早めに現地に入って感覚を確かめながら、その中で自分なりの戦略を練って勝負しに行きたいなと思います。
目標は、一番メインとなる50メートルに関しては、去年のパラリンピック以上の成績。
酸素が薄いのでタイムに関してはどうなるのかは分からないですけど、他の選手も同じ条件なので、順位に関しては関係ないと思いますので、順位でパラリンピック以上の成績を残したいと思います。
──山田選手のCheer Up Songについても伺いました
ONE OK ROCKさんというバンドが好きなんですけど、大学時代に、重要な大会の前に水泳部全体で集まってミーティングをするんですけど。そこで、大会に向けて全員のモチベーションを高めるために見る映像っていうのがあるんですね。
それを各学年持ち回りで作ってたりしたんですけど。
僕たちの代が作るっていう時に、同期が作ったんですけど、その映像のメインで使われた曲がONE OK ROCKさんの「Deeper Deeper」という曲だったんですよ。
その曲は自分達の同期が水泳部の活躍を願って、モチベーションを高めるために作ってくれた映像ですので。
すごく思い出深いですし、自分自身も、今でもこの曲を聴くと試合に向かうという気持ちになってくるので、そういう意味でもすごく思い出深い曲ですね。
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