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Athelete News
17.02.04
不屈の精神、4年間で超えた壁
今週の「Athlete News」は、リオデジャネイロ・パラリンピックのボッチャ団体戦で、銀メダルを獲得した杉村英孝選手にお話を伺いました。


──2012年のロンドン・パラリンピックではポルトガルに敗れて7位、そしてリオ・パラリンピックでは準決勝でポルトガルに雪辱を果たして初のメダルを確定させました。どんなお気持ちでしたか?

ロンドンパラリンピックでポルトガルに負けた悔しさをバネに4年間やってきたので、リオでポルトガルを倒してメダルを確定できたところで喜びは大きかったです。

──ポルトガルと準決勝で戦うとなった時は不安はありましたか?

不安はまったくなかったですね、”絶対に勝てる”という自信を持って臨みました。

──決勝では残念ながら敗れてしまったのですが、タイというのは強い国なんですか?

そうですね。ここ4年間負けなしの、ロンドンでも金メダルをとってるチームなのでものすごく強いです。

──国によって戦い方の特徴はあるんですか?

ありますね。近場で勝負してきたり、遠目で勝負してきたりとか、ボールも国々によって違いますので。
タイは柔らかいボールを使ってくるんですよ。寄せられると弾きずらいというのがあって、なかなか難しいゲームが多いです。

──ボールに種類があることに驚きました

今日持ってきているんですけど。

──(ボールを持って)すごく柔らかくて、ずっしりと重みを感じますね

重さと大きさに規定はあるんですけど、その範囲内であれば自由にカスタマイズできるので。
選手はマイボールを使ってプレーをしています。

──重さ、硬さはどれくらいの幅があるんですか?

重さが275グラムで、プラス・マイナス12ですね。
僕が使っているのは280グラムくらいです。僕は握力があまりないので、中身を抜いて握りやすいようにしています。

──ボッチャという競技は、白いジャックボールと呼ばれるものを投げて、なるべく近づけるということで相手と6球ごとに投げ合う競技ですよね

カーリングとよく似ていると言われるんですけど、大きな違いとして的玉であるジャックボールが動くことが大きな違いですね。
カーリングは的が決まっていてそこに狙っていくと思うんですけど、ボッチャはジャックボールが動くので最後まで試合展開がわからないんですよ。
最後の一球まで目が離せないというか、その一球で大きく局面が変わるので、それがボッチャの醍醐味のひとつだと思います。

──かなり頭脳戦になりますね

そうですね。選手は一手、二手先を考えながら、また相手との駆け引きの中でプレーしてます。

──杉村選手はキャプテンとしてまとめたわけですけども、キャプテンをやるというのは大変ですか?

大変だと思ったことはあまりないですね、選手それぞれにプレースタイルがあるので、私はキャプテンという立場でその選手の特性がうまく活かせるような組み立てを心がけてプレーしてます。

──同じチームには廣瀬選手がいらしゃって、個人戦ではライバルであるわけですけど2人のプレースタイルの違いが際立っている、「静」と「動」という感じがしたんですけど

廣瀬選手はパワーがありますので、いわゆるパワーボッチャを出来ますね。
なので、近場でもロングでも上手いですし、逆に僕はパワーがあまりないので6球を上手く組み立てて試合をするようにしています。

──ロンドンでポルトガルに敗れて、リオで雪辱を果たせた。その4年間で強化されてきたんですか?

ロンドンで感じたのは個人レベルの差がすごくあって。なので、この4年間は”個の強化”というところに取り組んできました。
ただ投げるだけの練習だけではなくて、いわゆるフィジカルトレーニング、今は電動車椅子に乗っていますけど、あえて手動車椅子に乗って筋力をつけたり。
そういったことで投球のずれをなくすように、もっと安定したボールを投げられるように強化を図ってきました。

──2020年の東京パラリンピックへかける思いというのは、並々ならぬものがあるんじゃないでしょうか?

リオで初めてメダルが獲れたことは良かったんですけど、銀メダルというのが負けてのメダルというところで悔しさの方が大きかったです。
2020年に向けては選手として関わっていきたいと思いますし、東京で金メダルを獲るために、これからの一年一年を大切にして取り組んでいきたいと思います。

──杉村英孝選手にとって忘れられない1曲、心の支えになっている曲を教えてください

ゆずさんの「with you」という曲です。ロンドンパラの時から聴いていたんですけど、歌の中に出てくるフレーズのひとつひとつが、自分の競技人生と重なる部分が多くて。ボッチャをやっていたから出会えた奇跡ですとか、その人との夢を叶えるために一緒に戦うんだっていう思いで、すごく大事にしている曲です。


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