今週の「ATHLETE NEWS」は、ブラインドサッカーチーム・松戸乃木坂ユナイテッドの佐々木 康裕選手のインタビューをお送りしました。
そして、松戸乃木坂ユナイテッドのチームが練習する帝京科学大学・千住キャンパスで、伊藤友里さんが体験取材をしてきました。
<ブラインドサッカーの基本ルール>
・音の出るボールを使用
ボールは、フットサルボールと同じ大きさ、ピッチもフットサルコートと同じ広さ。
・アイマスクの着用
ゴールキーパー以外はアイマスクを着用する。
・「ボイ!」のかけ声
フィールドプレーヤーはボールを持った相手に向かって行く時に、「ボイ!(スペイン語で「行く」という意味)」と声を出さなければなりません。
選手の存在を知らせ、危険な衝突を避けるためのルール、発しないとファールを取られます。
・目の見える人の協力が必要
敵陣ゴールの裏に、「ガイド(コーラー)」と呼ばれる役割の人が立ちます。
攻めている場面でゴールの位置と距離、角度、シュートのタイミングなどを声で伝えます。
また、ゴールキーパーは目の見える人が務め、自陣での守りについて全盲の選手に声で指示を出します。
──ビックリしたのが、1対1のぶつかり合いも多くて激しさもあるんだと思いました。
激しさはブラインドサッカーの大きな魅力の一つで、自分も初めてやったときに体をぶつけ合ったり、ボールを奪い合う楽しさがあるなと思って、のめり込んでいきました。
あとは、基本的にサッカーと同じように体を入れてボールをキープする、コンタクトは非常に多いです。
──日本の強みはどこですか?
日本チームとしては、ここ2年くらいは組織的にディフェンスをすることに力を入れてます。海外は個人技がうまいので、それに対応するためにはしっかりディフェンスをすることが必要ですね。
その結果が、2014年の世界選手権である程度出せたのかなと、世界にある程度通用するチームになったのかなというところもあるんですけど、パラリンピックのかかった真剣勝負では、アジアでも、ディフェンスは通用しても、攻撃力など総合的な面で2位に入れなかったのがあるので、そのあたりが課題ですね。
──佐々木 康裕選手のCheer up Songを伺いました
アテネオリンピックの時のテーマになっていた、ゆずの「栄光の架橋」という曲をよく聴いていました。
この曲が流れていた当時はブラインドサッカーを始めたばかりで、代表にも入っていなくて……でも、ブラインドサッカーもパラリンピックになっていましたから、日の丸を背負って戦っているアスリートを見て、”俺も出たい!”と思いながら、ウズウズしながら聴いていましたね。