今週の「ATHLETE NEWS」は、プロ野球キャンプイン直前スペシャル!
北海道日本ハムファイターズで2000本安打を達成し、一昨年、現役を引退された稲葉篤紀さんをお迎えしてお話を伺いました。
──稲葉さんのプレースタイルとして”全力疾走”というイメージがありますが、プレーされていた時に心がけていたことはありますか?
一番大事なことは切り替えなんですよ。10回中、3回打ったら3割りバッターと言われる。
ということは、7回アウトになるんですよ。7回もアウトになるスポーツって、なかなかないですよね。
このアウトを、どうやって切り替えていくかが大事なんです。
──切り替える機会のほうが断然多いわけですよね
守備に行くとき、攻撃に行くときのイニングの切り替えを全力疾走の中で僕は切り替えられたんですよ。悔しいときに全力で走ると、何かスカッとするんですよ。”じゃあ、次守ろう!”という気持ちになるんですよ。
1年間野球をやるので疲れが出てきますよね、すると、人間って走らなくなるんですよ。イニングの間、あそこは50、60メートルくらいあるんですけど、ダッシュすることによってランニング代わりになるんですよ。すると、保つ体になっていくんですよ。
──イチロー選手とは、地元が近いんですよね?
小さい頃に、バッティングセンターで一緒になりまして…。
──当時のことをイチロー選手には言いましたか?
言いましたよ。昨年アメリカに取材に行った時に、いろいろお話をしてくれまして。「僕は、高校の頃の稲葉さんを初めて見た」と言っていたんですね。その後ですかね、「稲葉さんがプロ野球選手になるであろうという選手だと噂を聞いた時、僕は間違いなくプロ野球選手になれると思ったらしいですよ(笑)。
あの稲葉さんがプロになれると言われるんであれば、僕は絶対にプロ野球選手になれるんだということを言ってました。
──イチローさんらしい強気の発言ですね。今年、メジャーでの3000本、ピートローズさんの記録にかかっていますけど、どうですか?
もう抜くでしょうね。アメリカの野球って、アメリカ人は一番だと思っているんですよ。そこを抜いて、”日本の野球はこういうものだよ”という、イチロー選手にそこをやってほしいと思っています。
──ゲストの方にお気に入りの1曲を伺っています。稲葉さんが現役時代によく聴いた曲、支えになっていた曲はありますか?
僕が座席に入るときにかけていたんですけど、EXILE さんの「銀河鉄道999」です。この曲をいつも聴きながら、打席に入っていたんですね。
「さぁ、行くんだ。前を向いて行こう」という。このフレーズが非常に僕を前向きにさせてくれるんですよ。