今週の「ATHLETE NEWS」は、リオオリンピックの切符をつかんだ女子7人制ラグビー「ラガールセブン」所属で、日本代表「サクラセブンズ」の山口真理恵選手にお話を伺いしました。
──山口選手は、小学校の頃からラグビーをされていたんですか?
最初に始めたのが、小学校の頃にタグラグビーをやっていて、それがきっかけで中学生くらいからラグビーを始めました。
中学生の時に女子の日本代表があるのを知って、コーチ達が「絶対になれる!」と言ってくださって、自分でも思い込んじゃって(笑)。目指そうと決めて今までやってきました。
──高校卒業後にはオーストラリアに留学をされましたね。オーストラリアはどうでしたか?
総合的に言うと楽しかったんですけど、ラグビーで色々勉強させてもらいましたし、ラグビーを好きな選手と一緒に生活をすることも勉強になりました。
──ラグビーのために留学されたんですか?
そうですね。あっちの学校にも通っていて、ただラグビーだけの留学ではなくて、語学の方も勉強して卒業して帰国するのが目標でした。
──練習方法や考え方で、”違うな”と思ったところはありましたか?
みんなすごいラグビーが好きなので、日本だとニコニコして練習してると、「何笑ってんだ!」となると思うんですけど。海外ですと、みんなニコニコ楽しそうに練習していて、ラグビーは当たったりもする競技なので、ちゃんとスイッチを入れないといけないときは真剣にやったり、オンとオフの切り替えがすごく上手でしたね。
──女子ラグビーは15人制もありますよね?7人制との違いはどこですか?
まず、人数が半分以下に減ってしまうのが大きく違いますね。その分グラウンドが一緒なので、ひとりひとりのスペースが広いです。
タックルとか当たる確率が少ないので、コンタクトしないでボールを繋げていくというボールゲームですとか…あと、時間も40分ハーフで行う15人制に比べて、時間が7分なので、あっという間なんですよ。ひとつひとつのプレーや、入り方が大事になってきますね。
──山口選手は最初から7人制だったんですか?
初めて日本代表に選ばれたのは15人制です。国際大会に出たのが17歳の時で、一番最初の国際大会はセブンズでした。
15人制より、7人制の方がボールを持つ回数が多くて、自分の武器が活かせたのでセブンズの方が、楽しいっていう気持ちがありましたね。
──15人制の80分、7人制の14分、どちらがきついですか?
15人制は1日1試合だけなんですけど、7人制は、1日3試合するんですよ。それが気持ちの面も、ちょっと大変かなと思います(笑)。
時間が短いと、観ている方も観やすいし飽きない、いろんな試合が観れますよね。
展開が早かったり、ボールもすごく動くので、楽しめるところは沢山あると思います。
──いよいよ、リオオリンピックですね。女子の7人制の目標は金メダルと伺いました。海外はフィジカルが強いチームもありますが、勝機はどうですか?
私たちが、今から体格を変えることはできないですから。日本らしいプレーは、みんなが走り続けて、7人が常にひとりひとりの仕事量を増やすっていうところが勝利につながると思います。粘り強いラグビーをすることが、勝利につながると思います。
フィジカルで出来ないところは、そういう風にカバーしていきたいかなと思います。
──毎回、ゲストの方のお気に入りの一曲を伺っています。 山口真理恵選手が試合前に聴いている曲や、心の支えになっている曲はありますか?
今回のオリンピック予選で、みんなで楽しんで歌ったり、踊ったりしていたのがEXILEの「Ki・mi・ni・mu・chu」です。試合前は気持ちを高めるために、リズムがノリノリの曲を聴いたりするので、みんなで聴いてニコニコしています(笑)。
チームに1人選曲の担当がいて、みんなから2〜3曲好きな曲を聞いておいて、遠征の移動中とか待機のウォーミングアップ前に選んで流してくれるんですよ。
──最後に、リスナーの皆さんに一言お願いします。
今回、リオで新しくスタートラインが切れることになったので、金メダルを目標としていますので、ぜひ、応援のほどよろしくお願いします!