今週の「ATHLETE NEWS」は、元中日ドラゴンズの小田幸平さんをゲストにお迎えして、山本昌さんをはじめ、今シーズンでユニフォームを脱いだ選手たちのお話を伺いました。
小田幸平さんは1997年に巨人に入団されて、巨人で8年、中日で9年、プロ生活は実に17年間に及びます。
ー中日は山本昌さん、小笠原道大さん、和田一浩さん、谷繁元信さんが引退を発表しましたね。元チームメイトが次々と引退を発表するのを聞いて、どんなお気持でしたか?
2000本安打を打っている人が、3人辞めるっていうのが、まず無いですよね。これからも無いんじゃないですかね。おまけに、200勝の昌さんが辞めるっていうことで…。この中でやれるよっていう人は、いっぱいいると思うんですけど、僕が心配なのはこの4人が辞めて、中日ファンが減らないかっていうことですね。
ー山本昌さんも引退をされるということで、特にキャッチャーとして昌さんの球を受けていたと思います。思うこともいっぱいあったんじゃないですか?
まず思うことは、9年間ご飯を食べさせてくれてありがとうと、指名して組ませていただいたので。自分をかってくださって嬉しかったし、いろんな記録に携わって、ニュースを見るたびに僕はキャッチャーをしていたから、嬉しかったですね。
ー50歳まで現役というのは、なかなかないですよね
四十肩は聞いたことありますけど、五十肩はあんまり聞いたことないですよね(笑)。
自分のケアをすごくされる方なので、毎日動いてました。毎日ボール持っていたし、休みの時でもグラウンドに出てきててボール持ってました。キャンプでも一日も休まないです。
ー山本昌さんは、今は球速が出ないわけじゃないですか。それでも、これだけ勝ち続けてこられたのはなぜでしょうか?
ご存知だと思いますけど、あの人は昔から出ないですよね。
受けてみた人しか分からないですけど、昔、僕も読売ジャイアンツにいまして。ミーティングとかすると、みんな「日本一速い球だ」と、言ってましたね。
というのは、緩急を使って、100キロくらいのカーブがあるし、真っ直ぐの135キロくらいのキレのボールがいくから、150キロくらいに見えるらしいんですよ。
豪速球を投げるピッチャーって、困った時に真ん中に構えていると、ファールを打ってくれたり、三振してくれたりするんですけど、昌さんの場合はそれがないので、楽しいんですよね。
ー組み立てたサイン通りに、その球を投げてくれるんですか
投げてくれて、たとえば135キロの球を見逃し三振してくれたら、こっちは気持ちよくてたまらないですね。
ご覧になったらわかるように、僕、左手がすごいデカイんですよ。
ー勢いで伸びていくんですか?
そうだと思います。もともと手はデカイんですけど、谷繁監督もこないだ会見されていましたけど、手の長さが違うんですよね。
ー毎回、ゲストの方のお気に入りの一曲を伺っています。 小田さんが現役時代によく聴いていた曲、 心の支えになっていた曲などはありますか?
僕は打席に入る時は、巨人の時とかは長渕さんが好きでかけていたんですよ。
最後にクビだと言われてて、でも公式には言えなくて…。みんなに伝えたくて、自分の中で最後の試合と分かっていたので、何かないかと思ってSMAPさんの「ありがとう」をかけたんですよ。
ーいつもかけてる曲じゃない曲をかけたわけじゃないですか。ファンからのリアクションはあったんですか?
メールとか、テレビやラジオ局で、「そういうことだったんですね」というメールがきたんですよ。10月越えた頃には言えたけど、それまでは自分の中で苦しかったですね。
ー最後に、リスナーのみなさんにメッセージをお願いします
野球というスポーツが、人口も少なくなっていますし、僕が小さい頃は野球しかなかったんですよ。
サッカーとか、外で遊んでいただけたらいいと思うんですけど、もっともっと野球ファンを増やして、球場も全試合が満員になるように願っていますし、僕も外から野球を観て、勉強して。また、自分なりにユニフォームを着て、指導者になりたいなと思っていますので、野球と僕を応援していただけたらなと思います。